気のバランスを保つ
気のバランスを保つうえで知っていただきたいことは、世の中には決定的によいこと、決定的に悪いこと、どちらも存在しないということです。
これを陰陽でいいますと「陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる」。
陰陽は属性であって、それじたいに善悪のような判断は下せない。
人間のあらゆる営みも同じように考えられるのです。
病気は一般に「よくないこと」とされていますが、病気になるということは、かぎりなくひとつの方向へ向かっていた体が極まって臨界点に達したことです。
それが病気であると同時に、病気の症状はもうひとつの方向、すなわち健康へ向かい出した証拠でもあります。
思い込みが気の流れを低下させ病気にすることがあるように、思い込みひとつで健康になることもできるのです。
たとえばこういう患者さんがいます。
膝が痛いというから、医師が手当てしようとすると、それを断るのです。
「先生、私、忙しいので注射だけしてください」
「今日は薬だけでいいです」
・・・難病の人ほど注射や薬に頼ります。
しかも「治る」と思って頼るのではない。
その場、その場の症状を軽減するためだけに頼る。
病気そのものは「難病だから治らない」と信じ込んでいる。
そういう人間は、その思いどおり一生病気を抱えてしまうことになります。