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2010年11月 アーカイブ

気のバランスを保つ

気のバランスを保つうえで知っていただきたいことは、世の中には決定的によいこと、決定的に悪いこと、どちらも存在しないということです。


これを陰陽でいいますと「陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる」。


陰陽は属性であって、それじたいに善悪のような判断は下せない。


人間のあらゆる営みも同じように考えられるのです。


病気は一般に「よくないこと」とされていますが、病気になるということは、かぎりなくひとつの方向へ向かっていた体が極まって臨界点に達したことです。


それが病気であると同時に、病気の症状はもうひとつの方向、すなわち健康へ向かい出した証拠でもあります。


思い込みが気の流れを低下させ病気にすることがあるように、思い込みひとつで健康になることもできるのです。


たとえばこういう患者さんがいます。


膝が痛いというから、医師が手当てしようとすると、それを断るのです。


「先生、私、忙しいので注射だけしてください」


「今日は薬だけでいいです」


・・・難病の人ほど注射や薬に頼ります。


しかも「治る」と思って頼るのではない。


その場、その場の症状を軽減するためだけに頼る。


病気そのものは「難病だから治らない」と信じ込んでいる。


そういう人間は、その思いどおり一生病気を抱えてしまうことになります。

自分のために気を使い過ぎると・・・

「治ってやるぞ」と意気込んでいる人の病気は治るでしょうか。


一概にそういえないところが大きな問題です。


というのは、そういう人は気が健康に向き過ぎている。


これも決してよいことばかりではありません。


健康にそれだけ気がいくことは「病気になる」ことの裏返しなのです。


早い話が病気という言葉を意識しなくても、病気を怖がっているのと同じなのです。


昨今は健康食品ブームで、いろいろな健康食品が売られていますが、健康食品を用いている人は「病気へ向かっている」といってもよいのです。


実際、健康食品にこだわっている人ほど健康を損なっています。


気の原則のひとつに「自分のために気を使い過ぎると病気になる」というのがありますが、まさにこの状態になっているのです。


健康食品を活用することは悪いことではありません。


だが「病気にならないために」などとあまり思い入れを強くもたないほうがいいでしょう。


健康な人はふだんの食事を滋養だ、栄養だなどとことさら思いません。


ただ単純に「食べたい」「おいしい」で食べています。


健康食品も「趣味だから」とか「癖になった」、そのていどでいいのです。


「高血圧にいい」「ボケ防止になる」などと意識すると、かえってよくありません。

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